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奴隷状態からの脱却は……


by meisou22

すべてを“陰謀論” で片づけてしまう怖さ 陰謀論の真贋を見極める     

 今日は余りにもひどい話が続きますので、少し言葉が過激になりますが、お許しを願います。それは熊本で一家7人が心中、6人が死亡した事件のことです。この家族は63歳になる父親が、細々と車で移動するたこ焼き屋を営んで生活を支えていました。
 体が弱く、稼ぎも少ないところから市の固定資産税の支払いが滞り、総額100万円に達したところで、市の徴税課から商売道具の車の車輪に差し押さえのロックを掛けられました。
 車が使えなければ生活の糧となっていたたこ焼き屋が営めない事は市の徴税課でなくとも、子供にさえ分かり切った話です。
 商売道具を差し押さえておいて一体どうやって稼ぎを出せるのでしょうか。そのため今後を悲観した一家は思い余って残された軽ワゴン車に乗って海へ飛び込んだのです。余りにも非情な人間らしさを欠いた仕打ちではないでしょうか。
 昔の悪徳高利貸しでもこんなむごい事はしないでしょう。その後の担当者の言い訳がまたひどい。こんな事になるとは思わなかった、残った車で商売が可能だと思った、と。たこ焼きを商売にするには道具が必要な事くらい分からないはずがないではないですか。見え透いた言い訳をするにも程があります。
 その同じ日に、福田総理はアフリカのODAとして40億ドル(4000億円)もの供与を発表しました。私は実のところこれを聞いてあいた口が塞がりませんでした。一体そんな金がどこにあるのでしょうか。
 日本の国家財政は火の車であると財務省は口癖のようにいいます。財務省の言う通りなら、4000億円という金は税金から出すしかないのです。
 だからこそ国は社会保障費を年間2200億円も削減し、後期高齢者医療制度を国民に押し付け、生活保護世帯の切捨てや、無理な医療制度改革をゴリ押ししているのです。一方地方は削減された地方交付税交付金を穴埋めするため、無茶苦茶な税の取立てと歳出の削減に走らざるを得ず、かの大阪府でさえ府民の顰蹙を買うようなめくら滅法な歳出削減計画を立てているのです。
 この結果が何をもたらすのかといえば、この事件に象徴されるような無茶な税金の取立てや、住民福祉の切り捨てなのです。
 その上、考えなければならない事があります。政府のこのたびのアフリカに対するODA支出はレアメタル、ウラン、石油等の天然資源確保がウラの目的なのです。これはすべて大企業の利益確保のためです。特にレアメタルは、現在世界中が血眼になって確保に走っている状態です。しかし、こんな事は一般庶民にはまったく関わりのないことです。
 今回のような悲惨な心中事件は、弱い者を犠牲にして大企業を肥らせる象徴のような事件です。この事だけでも福田総理は直ちに罷免されるべきです。なぜなら、一国の政府とは最大多数の最大幸福のために存在するのであり、一部の為にだけ存在するのではないからです。
 もっと突き詰めて言えば、政府は全く理由のない歳出削減を行い、公共投資を極限まで切り詰めています。何も道路やダムをつくる事だけが公共投資ではありません。
 最も差し迫った問題が医療費の削減や社会保障費の削減なのです。私たちは政府、特に財務省に騙されているのです。お金が無ければ印刷すべきなのです。日本は米国債など海外債権が300兆円近く存在します。これを基にして日銀が政府に必要な紙幣を渡せばいいだけなのです。子孫に借金を残すな、というのは全く意味のない嘘です。
by meisou22 | 2008-05-29 10:54