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奴隷状態からの脱却は……


by meisou22

地震火災の常識が間違っている


 昨日(12月2日)放映されたテレビ朝日の「学べるニュースショー」で北海道南西沖地震で起きた津波と火災の話を取り上げていました。http://www.tv-asahi.co.jp/manaberunews/contents/review/cur/index.html
 地震直後の火災の様子は以下のサイトでも見られますが、直後から猛火が街を襲っています。自宅から出火した火を消すような時間はありません。逃げ遅れれば焼死に繋がってしまう状況が良く分かります。この地震で火災を体験された方が「振り向くと黒い影に乗った火のかたまりが岸へ向かってきて、家のあたりにぶつかり燃え上がった。」と述べておられます。(セミナー[1239]参照)
http://library.skr.jp/19930712_nanseioki.htm
 津波で水浸しになったはずの青苗の街がなぜ火災になるのか、不思議なことですが、池上彰氏は各家庭にあったプロパンガスのタンクからガスが漏れたこと、あるいは家庭で暖房用に所有していた灯油に、何らかの原因たとえば、電線が切れてショートしたために引火したのが出火の原因ではないかという趣旨のこと述べていました。
 この問題はすでにセミナー[1237]、[1239]で解説してありますが、池上氏が述べるような原因だけで火災になるのではありません。

 津波で水浸しになっているのに、発火するのは、高熱の可燃ガスが地中から噴出し、乾燥させてしまうこと、高熱ガスはそれ自体でも燃焼しますが、高熱ゆえに家屋などの可燃物を燃焼させ、火災の原因を作ってしまうのです。上記サイトにある地震直後から舞い上がっている火の焔は地下から噴出する可燃ガスが燃えているのではないかと思います。

 神戸の地震でも、何度消火してもまた出火するということがあったと聞いています。地震直後の火災に関して「避難するのをやめて、家を類焼から守れ」と主張する高名な地震学者の本がありますが、これは大変に危険なことであることを知らせなければいけないと思います。

 再送電するときにショートが起こって出火することもあるでしょうが、大地震に付随する現象として高熱ガスの噴出が火災の原因になることを地震に関する社会的常識にしないといけないと思います。
by meisou22 | 2008-12-11 11:36