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奴隷状態からの脱却は……


by meisou22

武山です 34                 2009.1.9

  おはようございます。武山です。昨日は風邪を引いて一日寝込んでいました。今日も調子が悪く、午後から早引けします。ところで、私が注目しているブログの論評があります。それは、「高橋清隆」という人物のものですが、その最新号に「不自然な蟹工船ブーム」というのがありました。これは昨今のワーキングプアやハケン切りなどで、若者が共産主義への傾倒を強めている、という現象を取り上げて論評したものです。私もこの若者の左翼的思考への回帰現象は、現象そのものを見る限り、不審なものが感じられます。どこが、どう不審なのか。それは、「蟹工船」ブームを、後ろで煽っている者が居るらしい、という事です。その第一は日本の大手出版社が、大々的にキャンペーンを張って(新潮社)、平時の130倍という100万冊に近い売り上げを記録しているからです。私は小林多喜二の本は読んだ事がありません。しかし、言える事は、小林多喜二がこの本を書いた時代と現代とがかなり隔絶があるという事実です。それを踏み越えたうえでこれだけの部数が販売されたと言うなら、私は日本人の読書能力もたいしたものになったな、と思っていいと考えます。しかし、そうではないことは事情を良く調べてみるとハッキリします。新聞・大雑誌の取り上げ方によって、一般大衆が煽られている、というのが本当のところのようです。で、似たような動きはヨーロッパでも起きているらしいのです。そして、私が以前から事ある毎に言ってきた、「資本主義」と「共産主義」はもともと同じ穴のムジナである、という歴史的事実。それは、両方とも一般大衆をコントロールし、奴隷化する手段であった、という陰謀であることです。またぞろ同じ怪物が動き始めている、という事です。日本人は罠にハマりやすい傾向があります。注意しなければなりません。闇の手先はこういう所にも付け入るスキを見つけて大衆を扇動しようと狙っているからです。ただし、私は小林多喜二がダメだと言っている訳ではありません。あくまでも時代背景が違う、ということです。そして、当時はまさか「共産主義」が資本主義と同じ穴のムジナだとは誰も認識していませんでした。今はそれが歴史的に見て、大衆扇動の道具に過ぎなかった、ということです。この事を良く認識すると、「二元性」というものの本質が見えてきます。善と悪、白と黒、光と陰、プラスとマイナス、どれも同じ思考の繰り返しであり、我々人類はもうそろそろこの「二元性」を卒業しなければならない進化の過程にさしかかっているのです。そのことを突き詰めて行けば、現代社会の抱えている問題、経営者(使用者)と労働者、正規社員と非正規社員、常用と臨時、という事も同じことの繰り返しである事が分かります。要は労働者の搾取制度に問題があるのであって、本質は非正規社員を正規社員にするような事では決して解決しないということです。では、また。  
by meisou22 | 2009-01-13 10:55