奴隷状態からの脱却は……


by meisou22

縮小し、かつ悪化する日本経済

まず別添のネバダ情報(縮小する日本経済:貿易統計)を見ていただきたい。昨年6月の輸出入の数字がいずれも約7兆円で、7月にピークを迎えて以来、急速に減少に転じ今年2月には何と約半分にまで減少している。ところが、この数値だけみても日本経済がいかに危機的状況を迎えているかは理解できない。それはネバダでも書いている通りGDPに直せば日本は500兆円から250兆円に激減しているだけではない。日本はご承知の通り貿易立国である。即ち日本経済にとって致命的なのが貿易額の減少なのである。単に貿易収支だけでは判断できない意味がここにはある。
それは、2月の貿易収支が824億の黒字だということでも何も判断できないということだ。日本は輸入した原材料を使って、付加価値を付け加えた製品を輸出して利益を挙げてきた。つまり輸入が増える代わりに輸出で稼いできたから、一時的に輸入が増えても何の心配もいらない。ところが、輸出入全体が大幅に減少する事は、大変な危機的要素となる。GDPの総額が減少する以上に大きな影響を国内経済に与える。その具体的な数値が企業業績の数字なのである。実は08年10~12月の企業業績は対前年比79%もの落ち込みを示しているのである。その数字は先進各国の中でも飛び抜けて大きく、最悪の値である。その原因は一にかかって日本の経済が輸出によって支えられて来た構造を、何ら是正することなく、国内の産業構造を変える事を怠って今日を迎えて来た状況にある。
それは端的に言って自動車産業に代表される貿易の黒字によって支えられて来た、という事だ。従って過去数度にわたる石油ショックや原材料の暴騰によっても日本経済は決定的なダメージを受けることなく、いわば順調に企業業績をカバーし、国民生活を高度に維持出来てきたからである。しかし今度ばかりはそうは行かない。なぜなら、今も言ったように世界のすべての国と地域で需要が減少し、貿易の総量が世界的に激減しているからだ。要するに世界のすべての人々の総収入が減少したために生活に余裕がなくなり、日本が得意としてきた高度な技術や品質を誇る製品、奢嗜品などの需要が激減したためである。日本の貿易は今後さらに厳しい局面を迎える事は避けようがない。厳しいコスト競争が社会を疲弊させるであろう。日本人は厳しい生活を余儀なくされる事を覚悟する必要がある。
これは、さらに拍車をかける可能性がある。それは、日本人の多くが第二次大戦後、右肩上がりに向上してきた市民生活に慣れ切ってしまい、危機意識が極端に乏しい事に原因があるのだ。マスメディアの報道をすべて真実だと思い込み、何の疑いも持たず、またその必要性も感じず、唯々諾々と日常生活を過ごして来たツケでもある。これから数ヶ月もしない内に大変革が日本だけでなく世界を襲う。その時果たして日本は生き残れるのだろうか。
ネバダ情報 経済速報(縮小する日本経済:貿易統計)   2009.3.26
今日発表になりました【貿易統計(速報)】では【貿易収支】は824億円の黒字になっていますが、内容をみますと輸入が激減しているために黒字になったことが分かります。
今、日本の貿易統計をみますと昨年7月から日本経済は<半減>以下に縮小していると言える惨状になっています。
      <輸入額>     <輸出額>
6月  70,480億円  71,521億円
7月  75,426億円  76,245億円
8月  73,657億円  70,514億円
9月  72,703億円  73,613億円
10月 69,900億円  69,148億円
11月 55,510億円  53,235億円
12月 51,527億円  48,305億円
1月  44,373億円  34,804億円
2月  34,431億円  35,255億円
<輸入>が半減していると共に<輸出>も半減しているのがこの統計から見てとれますが、これをGDPに直せば、日本のGDPは500兆円から250兆円に激減しているとも言えるのです。
また、2月、3月は大企業の海外向け在庫操作が入るために輸出は実態より増える傾向にありますので、この2月の実質輸出は3兆円を下回っていたはずです。
今後この<輸入・輸出>半減の影響が本格的に日本経済を襲うことになります。




28年ぶり貿易赤字へ 「貿易立国」揺らぐ 20年度
3月26日7時56分配信 産経新聞

 平成20年度の輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支が、赤字に転落する見通しとなった。20年4月~21年2月までの累計貿易収支は約7400億円の赤字となっており、残り1カ月で赤字を解消できるほどの輸出の伸びが期待できない状況にある。貿易赤字となれば昭和55年度以来で、28年ぶり。貿易収支の黒字を稼ぐ「貿易立国ニッポン」のビジネスモデルが揺らぎ始めている。

 財務省が25日発表した平成21年2月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出総額は欧米やアジア向けの大幅な落ち込みで前年同月比49・4%減の3兆5255億円となった。輸入も国内需要の低迷により、同43・0%減の3兆4431億円。輸出、輸入ともに比較可能な昭和55年以降で、最大の減少率を記録した。輸出と輸入が前年同月を下回るのは4カ月連続。

 2月の貿易収支は824億円の黒字となり、昨年9月以来、5カ月ぶりに黒字に転じた。中国からの衣料品などの輸入が大きく減ったことに加えて、原油など資源価格の落ち込みや円高などが輸入総額を押し下げた。

 輸出の地域別では、米と欧州連合(EU)向けの自動車、エンジン部品などが減少しそれぞれ58・4%減、54・7%減と過去最大の下げ幅を記録。米向け輸出の減少率は9カ月連続で2けたとなり、円高不況となった昭和61年3~11月に並ぶ過去最長となった。

 20年度の貿易収支について丸紅経済研究所の常峰(つねみね)健司研究員は「3月に大幅な貿易黒字になることは期待できず20年度は貿易赤字になる見込み」と予測する。貿易赤字となった昭和55年度は、石油危機の影響で原油価格が上昇して、輸入総額が膨らんだ。

 今回は世界的な景気悪化を受けた需要減退からくる輸出減が主因。「欧米や中国経済の回復時期の見通しは立っていない」(常峰研究員)。外需頼みで成長してきた日本の経済構造が限界にきている。
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by meisou22 | 2009-03-30 17:04